山縣亮太が速い理由はこれだった
今スプリント界で一番勢いがある選手
今回は2018年のアジア大会で10秒00で銅メダルに輝いた山縣亮太選手のフォームを紹介します。
これまでに国際大会で100mの記録の中で一番速い記録です。
【#山縣亮太 陸上男子100m決勝 3位】#アジア大会 陸上男子100m 準決勝3組で、山縣亮太選手は10秒00と自己ベストを出しましたが、3位で銅メダル。9秒台はなりませんでした。#AG2018
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— NHKスポーツ (@nhk_sports) August 26, 2018
日本人選手がオリンピックで入賞する日も近くなってきましたね。
では、なぜこんなに山縣選手は速いのでしょうか?
山縣選手のフォームは無駄がなく非常にきれいですが、もっと細かく見ていきたいと思います。
無駄にももを上げていない
山縣選手の大きな特徴は足を必要以上に振り上げないところです。
東京大学の深代教授の研究によると、近年のスプリント理論は以下の2点にまとめられます。
- 走動作の接地中に、接地脚は膝と足関節をほぼ固定して屈伸せず(接地期最後でも膝や足関節を伸ばさない)。股関節の進展のみで身体を全ぽへ移動させる。
- 振り上げ脚は股関節の屈曲だけで、膝と足関節はリラックスさせる。つまり、重要なのは股関節を中心にしたドライブとスウィング動作である。
(参照:スポーツバイオメカニクス、深代ほか、2000年)
つまり、膝と足首はあまり動かさないで、股関節だけダイナミックに動かすことで、バイオメカニクス的観点からパフォーマンスを上げられるということになります。
実際の山縣選手の写真です。
山縣選手(この時点で2位の選手)の右膝に注目してください。
思ったよりも低い位置で、あまり伸びていないと思いませんか?
これが高さがトップの位置になるので、実際に走りを流れで見るとかなり低く、素早く回転しているように見えます。
膝は伸ばさず、ももは高く上げるのではなく、速く上げることが重要です。
腸腰筋を鍛えよう
このような走りをするためには、腰回りの筋肉である、腸腰筋の力が重要となります。
腸腰筋を鍛えるときに注意しなくてはいけないのが、速く動かす腸腰筋を手に入れることが目的であることです。
体幹トレーニングなどの静的なトレーニングばかりでなく、プライオメトリックトレーニングや、スクワット、クリーンなど、速い動きのあるトレーニングで負荷をかけていきましょう。
画像参照元:https://www.seiko.co.jp/branding/sports/teamseiko/yamagata.html